理想の自分と出合う。自分探しの方法が、ここにあります。

「自己変革3つのステップ」

2011年09月30日

海外旅行のススメ

 ■自己変革3つのステップ   オフィシャルWEBサイトより


  今日は、私の考え方についてお話ししましょう。



  このメルマガを始めて、
  もう1年以上が過ぎました。


  過去に書いたメルマガも、
  より多くの人に読んでいただきたくて、
  ブログで公開しています。


  そのブログの記事「出来事と感情の隙間」
  読まれたbluemoonさんが、
  感想を送ってくださいました。


  「あっこの事を知る為に私は
   ここを訪れれたと思いました。」


  そしてbluemoonさんは、
  次のことに気づかれたそうです。


  「ずっと父を嫌ってきた人生でしたが 本当は
   父から可愛がってもらいたかったんだ」と。


  最後は、「幸せ視点 目指します!」と
  宣言されていました。


  こんな風に、私が書いた文章が役に立ったという
  感想をいただくと、本当に嬉しいですね。


  だって、みなさんに幸せになってほしくて、
  このメルマガを書き続けているのですから。



  何度も似たような内容を繰り返していますが、
  繰り返しは良いことです。


  多少違う視点から見た同じことを繰り返すと、
  それだけ定着し安くなるからです。


  なので今回も、似たような話を
  繰り返します。(笑)



  以前の記事にあるように、
  出来事と感情の間に隙間があり、
  そこに思考がある
という考え方は、
  とても重要です。


  なぜなら、大勢の人が気づいていないから。


  気づいていないから、意識せずに
  反応する人生を繰り返しています。


  もし気づいて意識的に感情を
  コントロールするようになったら、
  人生は大きく変わると思いませんか?


  実際、想像以上に大きく変わります。


  ですからまず、隙間があることに
  気づくことが重要です。


  そこが第一歩になります。



  でも、それだけではなかなか変わりません。


  人は習慣の生き物ですから。


  今までと同じことを
  繰り返そうとしてしまうのです。


  常に意識して自分の思考を
  見張っていられれば良いのでしょうけど、
  それは不可能です。


  では、どうすれば変わるのでしょうか?



  それは、行動(言動)を変えることなのです。


  通常は、思考から行動(言動)が生まれます。


  そこには強い結び付きがあります。


  なので逆に行動(言動)を先に変えてしまうと、
  思考がつられて変わってくるのです。



  たとえば、何か問題が発生した時、
  「ラッキー!」「チャンスだ」「ちょうど良い」
  などと言うくせをつける方法があります。


  これなども、そういう言動が
  思考を変えるからなのです。


  思考をすっ飛ばして
  行動(言動)を好ましいものにする。


  そうすると、それにつられて
  思考も好ましいものに変わるのです。



  同じ原理ですが、海外旅行をお勧めします。


  なぜなら、非日常の極みだからです。


  染み付いた日本の常識が
  あらゆることで覆されます。


  初めての体験が、自分の中で組み立てられた
  思考の再構築を促すのです。



  可能なら、一人旅がいいですね。


  しかも、なるべく普段の生活とは
  違う世界に飛び込む
のがいいです。


  都会暮らしの人ならド田舎へ。


  田舎暮らしの人なら大都会へ。


  同じお金をかけるなら、
  近くても海外がオススメです。


  期間は、長いほど良いのは当然ですが、
  1日だけでも行かないよりはるかにマシです。



  「こうであるべき」「常識として」などという
  根拠のない思い込みが破壊されます。


  その頑強な思い込みを破壊することで、
  新たな考え方が受け入れられるようになるのです。



posted by ジャンメダイ at 18:34| Comment(0) | メルマガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月27日

オタクじゃダメですか?

 ■現実の女性に興味持てず   読売新聞・人生案内より


  今日は、人生相談からです。


  相談者は、20代半ばの会社員男性。

  リアル(現実)の女性に興味が持てない
  ことについての相談です。


  アニメおたくで、女の子キャラクターが大好き。


  感情移入できるのは女性キャラクターだけ。


  彼女たちと一緒に泣いたり笑ったりする時間は、
  特別で大切なものと感じるのだそうです。


  でも、オタクの割には外交的で、
  友だちも増やしているのだとか。


  女性から告白されることもあり、
  見た目も悪くないと言います。


  でもリアルの女性と付き合い、
  いずれは結婚という考えに
  気持ちが向かないのだそうです。


  このままで良いとは思わないと言います。


  どういう心構えや行動をすれば、
  現実の女性に興味が持てるかという相談です。



  回答者の野村総一郎さんは、いくらオタクでも
  萌えすぎだと言います。


  相談者に問題意識があるので、
  現実の女性と付き合うことをしているうちに、
  良い出会いも生まれるという
  平凡な答もあると言います。


  ただ、仮想現実からの脱却は、案外難しいとも。


  そこで、いっそのことこの現実世界を
  マンガやアニメと思って暮らしてはどうか
  と提案します。


  その気になってみれば、
  リアルの女性も十分にマンガ的だと言うのです。


  自分の持ち味を発揮し、アニメの主人公のように
  自信を持って振る舞えば良いと。


  そうすればそのうち、
  リアルな萌えが芽生えると言います。


  それを待つのが良いとアドバイスします。



  多少茶化した感じもしますが、
  要はそういうことだと私も思います。


  つまり、「気にしなさんな」ということです。


  自分であることに自信を持って暮らしていれば、
  いつか状況が変わることもあると。



  「変わらなかったらどうするんですか?」


  そう質問したい気持ちはわかりますが、
  それがすでに自信をなくしている証拠です。


  自信を持つとは、開き直るのと似ています。


  別に変わらなくても良いではありませんか?



  相談者は、「このままで良いとは思わない」
  と言います。


  どうしてそう思うのですか?


  本心からそう思っているのですか?


  おそらくそれは、世間の価値観に
  合わせようとしているだけでしょう。



  「一般的」な人生を送り、「普通」の生活をする。


  そう「すべき」だと思わされているのです。


  どうしてそこを疑わないのでしょう?



  相談者が今に満足し、幸せを感じているなら、
  それで良いではありませんか。


  結婚して家庭を作るばかりが人生ではありません。


  アニメおたくとして道を極める人生も、
  面白いではありませんか?


  そこに何の不都合があるのでしょう。



  問題なのは、オタクであることや
  普通でないことではありません。


  他人の価値観に従って生きるべきという、
  間違った考え方を持つことです。


  「自分らしく生きる」とはどういうことか?


  それを考えて生きるなら、
  人生に何の後悔もしないはずです。



  せっかく「自分」として生まれてきたのです。


  他人のように生きることを望むのではなく、
  自分らしく生きましょうよ。


  もしいつか、リアルの女性に興味を抱くのが
  自分らしいと感じることがあったら、
  すでにそうなっているでしょう。


  だから何の心配も要らないのです。

posted by ジャンメダイ at 20:24| Comment(0) | メルマガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月26日

考え方を変えてみる

  タイには、不思議な習慣がある。


  カゴに入った鳥を買い、逃してやるのだ。


  鳥の命を救ったということで、徳を積むという。


  同様に、魚を放してやったり、
  象に餌をやることも徳を積むことになる。


  いずれも、ちょっと変だと感じるだろう。


  だって、わざわざ鳥や魚を捕まえなければ、
  逃がす必要もないのだ。


  象だって、捕まえなければ餌をやらなくても、
  自然の中で生きていくだろう。



  偽善。


  まさにその言葉がふさわしいと感じた。


  だがタイの人々は、まじめにそれらをタンブン
  (布施などで徳を積むこと)だと言う。



  ある日、公衆トイレに入った。


  降ろしてある便座がひどく汚れている。


  「いやだな。他のトイレに行くか。」


  そう思ったが、
  ふと考え方を変えてみようと思った。



  「ここに入ったのも何かの縁だしな。」


  私は用をたすために、
  ティッシュで便座をきれいに拭いた。


  「もし私がここに入らなかったら、
   この便座は汚いままだっただろう。」


  「次にここに入った人は、私と同じように
   嫌な思いをするに違いない。」


  「ということは、私が便座をきれいにすることで、
   次の人を喜ばせることになるのでは
   ないだろうか。」


  「そう考えたら、これは
   ラッキーなことかもしれない。」


  「だって私は、誰かを喜ばせる機会を
   得た
のだから。」



  そう考えた時、ある考えが浮かんできた。


  「考えてみると、私が便座をきれいにできたのは、
   その前に汚してくれた人がいたから
   とも言える。」


  「その人には私のためという意識が
   なかったとしても、結果的に
   私のためになった。」


  「ということは、便座を汚した人は
   私にとって恩人とも言える。」


  「こんな風に考えると、私にとって悪いことなど、
   何もない
のかもしれないな。」



  そんなことを考えながら用を足していると、
  またもう1つの考えが浮かんだ。


  「これは意識しているかしてないかの
   違いがあるだけで、解き放つための鳥を
   売ることと同じではなかろうか。」


  「便座を汚す人は、何も意識していなかった。」


  「一方で鳥を売る人は、それを意識している。」


  「自分はただ、
   その時に良かれと思うことをするだけ。」


  「それが誰かを喜ばせ、自分も幸せになれる。」


  「だからその機会を作ってくれた人は、
   私を手助けしてくれたことになる。」



  もちろん、最初から鳥は
  自由な方が良いのかもしれない。


  便座も、最初からきれいな方が良いのだろう。


  でも私は、汚い便座に出合った。


  捕まえられた鳥に出合った人もいる。


  そこが自分にとってのスタートだ。


  そこでどう考えるかが、
  自分にとっての問題なのだ。


  それを偽善と考えて、何もしないこともできる。


  悪いのは汚したヤツだと言って、
  見て見ぬ振りをすることもできる。


  それは、完全に自分にとっての自由。



  現実は常に、私自身の判断を求めてくる。


  「こんな状況ですけど、どうしますか?」


  そのとき、現実を生み出した原因を
  批判することもできる。


  だが、それで自分が何もしなければ、
  何もしないという選択をしただけなのだ。


  果たして、何もしないことが
  自分らしいことなのか?


  問われているのは常にそれだけなのだと
  考えることもできると思うのだ。

ラベル:考え方 偽善
posted by ジャンメダイ at 17:13| Comment(0) | オリジナル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月24日

近所の騒音

 ■生き方を学ぶ物語の紹介   オフィシャルWEBサイトより


  今日は、私が創作した物語をお読みください。



  「うるせーなー!なんだよ、いつもいつもー。」

  突然聞こえてきた隣室からの音楽に、
  隆(たかし)は不快そうにつぶやいた。

  このアパートに引っ越してきて1ヶ月になる。

  鉄骨モルタルの安普請だが、家賃が安いのと
  駅に近いのが気に入って入居した。


  ただ隆は、自分でも音に敏感だということに
  気づいていた。

  今まで何度か引越しをしたが、
  そのたびに近隣の騒音に悩まされてきたのだ。

  それは鉄筋コンクリートのマンションでも
  同じだった。

  特に上の部屋でする物音は、
  隆の心を掻きむしった。


  今回も、1つの不安は騒音だった。

  それで少し高くなるが、2階建てのアパートの
  2階の角部屋を選んだのだった。

  下の階にも空室があったが、5千円安くても
  そこに入る気はなかった。


  そんな思いで入居を決めたのに、
  隣の部屋から聞こえてくる音楽は、
  隆の許容範囲をはるかに超えていた。

  もう壁全体が響くような大音量だ。

  音そのものはそう大きくないが、おそらく
  スピーカーを壁にくっつけているに違いない。

  壁に耳をつけてみると、他の物音がまったく
  聞こえないことでそうとわかった。


  「だいたい非常識だよな。こんな薄い壁に
   スピーカーをくっつけて音楽を聞くなんて。」

  この日、隆はいつも以上に不機嫌だった。

  仕事もうまくいっていなかったし、
  帰りの電車では座れなかった。

  先に降りそうな人の前に立って乗るのだが、
  押されたために1人分ずれてしまい、
  押してきた人が先に座ってしまったのだ。

  「ちくしょう!オレがそこに立ってたんだぞ。
   なんでお前が座るんだよ。」

  心の中でそう思い、ホッとした顔で腰を下ろした
  その男を睨みつけた。


  「あー、もう我慢できない!静かにしろよ!」

  そう言いながら、隆は拳で壁を叩いた。

  「ドンドンドン!」

  隣の住人に、自分のいら立ちが伝わるだろう。

  そうすればきっと騒音がうるさいことに気づいて、
  音を止めるに違いない。

  そんな期待を、少しはしたのだ。


  しかし予想通り、その期待は裏切られた。

  1分が過ぎても、騒音に変化はなかった。

  隆は、さらに叩き続けた。

  「ドンドンドンドン!」

  「うるさいんだよ、てめえ!」

  隣に聞こえはしないが、
  つぶやくようにそう言った。


  しばらくすると、隣の音が止まった。

  「やっと気づいたか、アホ!」

  その瞬間、「ドーン!」という
  激しく壁を叩く音が聞こえた。

  隆はドキッとした。

  「ヤバッ、怒ってる?ひょっとして。」

  心臓をドキドキさせながら、
  事の成り行きを見守った。

  「ひょっとして怒鳴り込んで来たりして。」

  「でも、オレは悪くないよな。
   悪いのは隣のヤツだ。」

  そう自分に言い聞かせるものの、
  胸の動悸は収まらなかった。


  しばらく待ったが、
  それからは何の反応もなかった。

  隣人が怒鳴り込んで来ることもない。

  それで隆も寝ることにしたが、
  どうにも寝付けない。

  「たしかにやり過ぎたかもしれないけど、
   そもそも隣のヤツが大きな音を鳴らさなければ、
   オレもあんなことはしなかったんだ。」

  何度もそう言い訳をしてみたが、
  心は落ち着かなかった。


  「でも、なんでいつも同じような時間に
   音を鳴らすんだろう?」

  「もう深夜なんだから、
   ヘッドホンで聞いたらいいじゃないないか。」

  隣からの音は週に1〜2回、
  決まって11時前後に鳴り出す。

  そしてだいたい、20〜30分で終わるのだった。


  隆は、ふとあることに思い至った。

  「ひょっとしたら、セックスしてたのか?」

  「声とか物音を聞かれるのが嫌で、
   聞こえないようにするために
   音楽を流していたのかも。」

  そう考えると、すべての事象に合点がいった。

  壁にスピーカーをくっつけて
  音楽を流すというのも、
  物音を聞かれないための方法に違いない。


  「そうか、せっかくお楽しみのところを邪魔して、
   悪いことをしたな。」

  隣の住人の気持ちを考えると、
  少し申し訳ない気がしてきた。

  「もう壁を叩くのはやめよう。
   ちょっと我慢すれば済むんだし、
   それに上からの音に比べれば
   大したことないもんな。」

  隆はやっと気持ちが落ち着き、
  その日はぐっすりと眠ったのだった。

ラベル:物語 騒音 近隣 音楽
posted by ジャンメダイ at 23:19| Comment(0) | メルマガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月21日

ヒステリー

 ■生き方を学ぶ物語の紹介   オフィシャルWEBサイトより


  今日は、私が創作した物語をお読みください。



  「ただいま!」

  9月中旬を過ぎたとは言え、東京はまだ暑かった。

  帰宅してソファーに腰をおろした博(ひろし)は、
  ハンカチで額の汗を拭った。

  「おかえりなさい。早かったのね。」

  台所から出てきた美津子は、
  そう言って博が脱いだ上着を手にとった。


  4日間の海外出張から、今戻ってきたのだ。

  海外の取引先へ行き、大きな契約をまとめた。

  ひと仕事を終えた博は、満足感に浸っていた。


  さっそくスーツケースを開け、
  博は土産物などの整理を始めた。

  会社の上司や同僚たちにも、
  現地のお菓子などを買ってきた。

  お局様には、シルクのスカーフを。

  目にかけている部下にも、小物などを買った。

  海外出張は年に数回あるが、
  そのたびに何らかの土産物を自費で買う。

  そういう気配りができることも、
  自分の長所だと博は思っていた。


  もちろん留守を守ってくれる美津子にも、
  お土産は欠かさない。

  「高いものは買わないでね。
   財布は同じなんだから。」

  美津子がそう言うので、買うのはたいてい
  現地のスーパーで売っているようなものだ。

  今回は、レトルト食品をいくつか買った。

  「日持ちもするし、一緒に食べながら
   現地の話をするのもいいだろう。」

  博は、そう考えたのだった。

  受け取った美津子は「ありがとうね」と、
  軽く微笑んだ。



  しかし次の瞬間、開け放したスーツケースを見て、
  美津子が言った。

  「あなた、香水を買ったの?誰にあげるつもり?」

  「なんて目ざといんだろう」と博は思った。

  たしかに香水だが、空気袋がたくさんついた
  梱包材に包まれている。

  外から見ただけでは、
  ただの箱にしか見えないはずなのに。

  包装紙には包まれていないので、
  見る人が見ればそうとわかるのかもしれない。

  シャネルのチャンス。人気の香水だ。


  「いったいどんな女性にあげるんでしょうねえ?」

  皮肉交じりに美津子は言った。

  博は戸惑った。本当の理由を言いにくかったのだ。


  「そんなにいい人がいるなら、
   いつでも別れていいのよ。」

  美津子の言葉には刺があった。

  「やばい。」博はそう思った。

  もう結婚して3年になる。

  だから美津子の性格はよくわかる。

  とても嫉妬深いのだ。

  こうなると、キレるのは時間の問題だった。


  「怒ってるの?まあ話を聞けよ。」

  博は、正直に話そうと決心した。

  しかし美津子には、もうその余裕はなかった。

  「好きにすればいいじゃない!
   あなたのいい人にその香水をあげなさいよ。」

  美津子は怒ってバタンと大きな音を立て、
  部屋にこもってしまった。



  「やれやれ。」

  またかというように、博はつぶやいた。

  しばらくして、美津子が入った部屋のドアの前で、
  博は美津子に声をかけた。


  「ねえ、聞いてくれよ。
   あの香水は、君へのプレゼントだよ。
   クリスマスにあげるつもりだったんだ。
   キミは、シャネルの香水が好きだろ。」

  クリスマスまで、隠しておくつもりだったのだ。

  デューティーフリーで安く買えるので、
  出張のついでに買ったのだ。


  美津子は何も答えなかった。

  「まったく、勝手に決めつけて、
   勝手に怒って、バカじゃないの?」

  「お陰で、出張から疲れて帰ってきた早々、
   こっちは気分を悪くしなきゃならないし。」

  博はそう思った。



  スーツケースを片付け、
  冷蔵庫から缶ビールを取り出して開けると、
  それを持ってソファーに腰をおろした。

  ついていたテレビを見ながら、
  博はビールを飲んだ。

  しかし、テレビの音は耳に入らず、
  ずっと美津子のことを考えていた。

  最初は、理不尽に怒る美津子に対して腹を立てた。

  でも、ふと美津子の立場で考えてみたのだ。


  「自分の勘違いだとわかっても、
   あんなにキレた後じゃ恥ずかしくて
   出てこられないだろうなあ。」

  「それもまた辛いなあ。」

  「考えてみれば、辛いのは美津子かもしれない。
   あんなに怒ったんだから。」

  「怒るのはとってもエネルギーがいるし、
   気分も悪い。」

  「そんなことをしょっちゅうやっている美津子は、
   いつも辛いんだろうな。」


  「それに美津子は、
   自分にはないものを見せてくれる。」

  「だからその分、人間に対する洞察力が
   深まってくるとも言える。」

  「部下を指導したり、取引先との交渉などでも
   きっと役立っているはずだ。」

  「だとしたら、美津子はわざわざ辛い思いをして、
   自分を助けてくれているとも言えるんだな。」

  ビールを飲みながら、徐々に博の心は
  穏やかになっていった。



  ハッとして、博は目覚めた。

  いつの間にかソファーで
  うたた寝をしてしまったようだ。

  体には、毛布が掛けられていた。

  美津子が掛けてくれたのだろう。

  「ありがとうな、美津子。
   キミと出会えて良かったよ。」

posted by ジャンメダイ at 17:54| Comment(0) | メルマガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
★ブログランキングに参加しています。★
1日1回、ポチッ↓↓↓とご支援ください。

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 癒し・ヒーリングへ

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。